こんにちは。今年度も残り一週間となりました。振り返ると上期と下期で「天国と地獄」のような年度でした。不動産流通業界も一部を除いて同様な状況となっておりました。
来週から新年度となりますがスコアンとしての予想と現実の動きがシンクロし始めてきております。まず、資金調達における金融機関の姿勢として融資スタンスが厳しくなってきたのが更に進んで「貸し渋り」「減額融資」がスタンダードとなりそうなのです。これは、プロジェクト融資における期日返済が出来ずに返済期日の書換が増加し、更に書換回数も増え始めてきたことがひとつ。そして、3月19日発表の日銀金融政策決定における回答から不動産建築向融資比率を下げていかざるを得ず、反対に預金獲得にシフトし始めてきた事を確認できたからなのです。このことから金融機関自体の自己資本比率・預貸率重視の経営を進めていかないと本体の資産減少が見えてきたのも一因なのですね。
この予想を基にスコアンの2025年度の活動も決まってくるのです。まず上期は商品・社有を全て売却し現金保有を上げていくのです。そして、金融機関紹介・地裁落札・下取り等で昨年仕入額比マイナス5%から10%の仕入金額として、減額の分を売出価格に反映させていくのです。特に土地は売手から買手に主導権が移ることになりそうなので新築価格においては2024よりも割安となりますね。
収益物件について、販売時利回りが上がって市場に出てきているのですが郊外においてはもう一段売出価格が下がることになりそうです。現在利回り6%から8%での成約価格が、8%から10%と考えております。こちらは「金利あり」の世界になることによる影響のひとつですね。また金融機関の融資スタンスから頭金を求められる事によるものでもあります。
来期も変わらぬご愛顧よろしくお願いします。